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中でも、季節の節々を知らせ農耕(労働)と暮らし(日常生活)の指標となっていたのが“二十四季節”です。これはご承知のように、「立春から雨水、啓蟄、春分、清明、穀雨、立夏~」という順に移り動いていく季節の特性を、1年を24節に分け示しています。
私は田舎暮らしの中で、この旧暦の“二十四季節”を重要な指標としていますが、実は東京の都会生活においても“二十四季節”を参考にしながらスポーツ活動を行っていました。例えば、「暑さ寒さも彼岸まで」と言われる彼岸とは、春3月の「春分の日」と秋9月の「秋分の日」ですが、その春秋の分け目の頃に季節の巡り具合を推量し、トレーニング計画を立てたり、中野JCの練習会や行事のスケジュールを検討する基礎データの一つとして役立てていたのです。また「清明」の頃は、染井吉野が咲きほころぶ季節ですが、その桜の開花時期で梅雨入りや夏の期間の長短や気温などを、素人ながら推察してみたりしました。
“二十四季節”の中で、私が最も好きな季節は「立夏」です。この季節は青葉若葉の5月上旬の頃で、今年は5月5日の「端午の節句=子供の日」の日に当ります。季節も素晴らしいけれど、「りっか」という言葉の響きも良いし、また「立夏」という文字から私は、すっくと立上った若者の雄々しい姿を想起します。
このように“二十四季節”は、私達日本人の心を捕らえて離さない春夏秋冬の味わいを感じさせてくれると共に、四季を織り成す日本の土壌において、日々の暮らしに役立つ気候の節目を伝えてくれています。そんな旧暦など古いものを重宝にするとは! と笑われる向きもないではありませんが、私の場合のように昔の知恵も役に立っています。
兎角、戦後は、古いことを排し新しいことを優先して受入れる風潮が強いのですが、何でも新しければ良いというものではありません。「古きを訪ね、新しきを知る」という教訓がある通り、古いことも採り入れながら自らの暮らしや仕事に生かしていくことが出来れば、一層、有意義な日常を送れることと思います。そして中野JCも、そうした季節感を折り込みつつ、これからもクラブ活動を更に活発化させていって欲しいと願っています。
中野JC会長 島田文武
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